新しい人形

近日公開!できるといいなあ。

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和装の人形です。画像は作り帯、帯揚げ、帯締め、しごき、髪飾り、草履、足袋、腰ひも、長じゅばん。メインの着物はここには写っていませんが、全部作りました。
 
 

骨は珊瑚、眞珠の眼

御骨(みほね)は珊瑚、眞珠こそ
その以前(かみ)、君が御龍眼(おんまなこ)。
御體(ぎょたい)の一切(なべて)朽ちもせで、
寶(たから)と化しぬ海に入りて。
聞かずや海の女神らが
──坪内逍遥・訳

「颶風(テムペスト)」の中でエアリエルが声色を使って歌う歌の一節です。
というわけで、ミランダに引き続き、エアリエルをモチーフに作りました。

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何処が?と言われそうですが、エアリエルです。作った本人が言うのだから、まちがいありません。

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武器は金属製の笛と赤い・・・
男の子の着物を初めて作ったので、いろいろと知らないことだらけだったのですが、少しは詳しくなりました。
女の子の着物と違って身八ツ口があいてないので、着付けてから調整するのがまあ面倒。脇から手が入れば、ちょいちょいっと直せるのに、とか、いっそスナップで固定したいくらい。
帯も着物も少し派手目なので(男子としては)、男物の着物によく使う貝ノ口ではなく、一文字結びをしています。

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作り付けにして、取り外しできるようにしたのは、寝転がした時に帯がつぶれてしまいそうだからです。

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和風にしたので「空音(そらね)」という名にしました。
元のエアリエルに空気という意味が入っているのと、「あらし」の作中で姿を見せずに声だけで難破した人々を操る場面があるからです。

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颶風

かなり久しぶりに大きめの人形です。85センチくらい。

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実はホシノヒトミより先に作り始めていたのですが、ホシノヒトミをMIDOW展に出すために作る順番を入れ替えて、やっと完成と相成りました。
「颶風」というのはシェイクスピアの「あらし」の坪内逍遥が訳した時のタイトルです。
物語に登場するミランダのイメージで作りました。

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着物地で洋服を作るというのがひそかにマイブームになっていまして、つまみ細工の花飾りやかんざしなど、和ものっぽいものも作りました。

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実際には髑髏の出てくる場面はないのですが、島に漂着したファーデナンドがエアリエルの術によって見た幻がこんなふうだったのではないかという想像です。
ミランダとファーデナンドの出会う場面は「あらしの」中で一番好きです。

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人形シンポシオンMIDOW展

事後報告になりますが、兵庫県立美術館というところで開催されていた人形展に「ホシノヒトミ」を出展していまして、クリスマスイヴの24日に入選のお知らせが届いていました。
今回の展示は宅配で会場まで送りつけて、展示はスタッフの方に全てお任せしていたので、会場の様子は何もわからず、どのような状態で展示されていたのかわからないままで、まだあまり実感がありません。
人形の公募展というと、アート性が重視されて、普通な球体関節人形は展示していただくだけでありがたいと思っていたので、会場で見てくださった方々から感想をいただき、身に余る光栄を噛みしめています。最高のクリスマスプレゼントになりました。

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出展した「ホシノヒトミ」です。
写真を添付しただけで細かい展示の支持はなにもなかったので、スタッフの方たちは大変だったと思います。
そのほか、搬入、搬出、作品の講評など、いろいろお世話になり、心から感謝申し上げます。
これを機に、もっと頑張らなくてはと思います。
スタッフの方、会場に足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございます。

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色いろいろ

ホシノヒトミの写真を撮ったのですが、部屋の場所やカメラと被写体の位置関係やらいろいろで色が違って写ります。もはや、どれが本当の色なのかわかりませんが、モニターによっても違うと思いますので、まあいいか、という感じです。
同じような画像が続きます。
でも、もしかしたら同じ写真があるかもしれません。

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冬が来る前に

トペリウスの「星のひとみ」はフィンランドのお話なので、コートも作りました。

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このあと、みつあみを紐で結びました。

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前に博物ふぇすてぃばるで購入したミニサイズの星座早見盤を持たせています。

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トペリウスの童話では「夏至の夜」が一番好きなので、いつか作りたいです。
 
 

ホシノヒトミ

これまでのお話。
人形の制作過程をツイッターに載せるようにしていたら、こちらがお留守になってしまい広告が出てしまったので、今作っている人形のこれまでの経過を書きます。

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首だけの画像もありますので、苦手な方はご注意ください。
タイトルは、トペリウスの童話からです。

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おなかに独立球を入れる胴体3分割にしました。
体をひねると、おへそが時々行方不明になります。

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いろんなポーズ。
自立すればいいっていうものでもありませんが、バランスを見る際の指標にはなります。

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目玉はガラス半球と粘土を使った自作です。タイトルに合わせてキラキラさせてみました。

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少し前から教室の胡粉がきめの細かい白味の強いものに変わったので(値段も上がりました)、青い絵の具を混ぜて下地塗装しました。

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彩色して髪の毛を合わせたところ。この時点ではまだ貼っていません。

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仮縫い中。

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わかりやすくするために、黒い糸を使っています。白い布に白いとだと見えにくくて。とくに、夜。

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実際の生地で縫ったのがこんな感じです。生地が違うとイメージも変わります。

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そして、現在。
髪はしつけ糸で借り結びしています。
これからまつげを貼ったり靴を作ったり、作業はさらに続きます。
 
 

第6回クラフトアート創作人形展

1月末から始まったクラフトアート創作人形展、東京会場、大阪会場、共に終了しました。
私は大阪会場の方だけ出展したのですが、両方の会場を見ているので、今までに比べて球体関節人形の割合が減っているような印象を受けました。その分、実にバラエティに富んだ作品の数々を見て圧倒されました。
それと、限られた空間をみんなすごく上手に使っているというのを感じました。

大阪会場の様子です。

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設営や撤収では相変わらず手際が悪くて周りに迷惑かけたり好意に甘えたりしましたが、たくさんの作品を見られて本当に楽しかったです。
主催者様ならび会場を提供してくださった大丸様、参加者のみなさま、そして会場にいらっしゃったお客様、来られなかった方も、全ての方々に感謝いたします。

東京会場は浅草だったので、人形展を見た後、おみくじをひきました。吉でした。

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セバスチャンとヴァイオラ

來をれ、最期(いまは)よ、來をるなら、來をれ、
杉の柩に埋めてくりゃれ。
絶えよ、此息、絶えるなら、絶えろ、
むごいあの兒に殺されまする。
──シェイクスピア「十二夜」より 坪内逍遥・訳

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「十二夜」はシェイクスピアの作品の中では喜劇に分類されますが、常に死の影が付きまとっています。
同じ日に生まれ、いつも一緒にいた双子の兄と妹が船の難破で離ればなれになります。
互いに相手が死んだと思い込み、妹は兄になりかわろうとし、男装します。兄は妹を救えなかった自責の念に追い立てられます。
その象徴として、妹には兄と同じ顔をした面を、兄には髑髏の面を作りました。

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双子の取り違え物としては、同じくシェイクスピアの「間違いの喜劇」が有名ですが、「十二夜」では妹が男装しているため、さらに話がややこしく、あぶなくなっています。
妹ヴァイオラはひそかにオーシノーを慕うのですが、男装してシザーリオと名乗っているので、二人の関係は男同士に見えるし、オーシノーが恋するオリヴィアがシザーリオに一目惚れ、でも本当は女同士。
果たしてヴァイオラとセバスチャンは無事に再会することができるのでしょうか。

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最近では双子の兄と妹を一人二役で演じることも多いようで、野田版では大地真央が、蜷川版では尾上菊之助が演じていました。

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お面の裏にはちりめんを貼っているので装着することも可能です。
 
 

Twelfth night

クリスマスの12日目、真実の恋人から12人の太鼓を叩いている鼓手や11人の笛を吹いている笛吹きや10人の飛び跳ねている貴族や9人の踊っている貴婦人や8人の乳搾りしている女中7羽の泳いでいる白鳥や6羽の卵を生んでいるガチョウや5個の金の指輪や4羽の鳴いている鳥や3羽のフランスめんどりや2羽のキジバトや1羽の梨の木にいるヤマウズラを送り付けられ、シェイクスピアの「十二夜」が上演されます。
ということで、十二夜には間に合わなかったのですが、登場人物の兄セバスチャンと妹ヴァイオラをモチーフにした人形を作っています。

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あと、靴とその他こまごましたものを作れば完成、です。たぶん。
双子の設定ですが、あまり似ませんでした。異性一卵性のミラーツインにしたかったので、オッドアイです。
兄は左目がブルーで右目がトパーズ、妹はその逆です。