ワトソンたち

先日、映画の「シャーロック・ホームズ」(2009年)をNHK-BSでやっていたのですが、字幕だと思っていたら吹き替えというのに少し驚きました、BSなのに。
それで、しばらく観ていたら、ワトソンの声になんとなく聴き覚えが。やはり、BBCのテレビドラマ「SHERLOCK」でもワトソンの声をやっていた声優さんでした。
声優さんにはあまり詳しくないのですが、異なる設定の同じ役を違う人が演じているのを同じ人が吹き替えをしているのが全く違和感がなくて、きっと英語版の方を観ていないせいもあるのでしょうけれど。
先に字幕のものを観てしまうと、日本語の声に慣れなくて、それは日本の映画やドラマを外国の吹き替えでやっているのを観ると変な感じがしたりするのと同じで、字幕のものと吹き替えのものはやはり別物なのだと思います。
そういえば、人形劇の「シャーロック・ホームズ」でワトソンの声を演じていた声優さんが大河ドラマに初出演で話題になっていましたね。
ところで、「SHERLOCK」の最新作が今度テレビで放映されますが、あのホームズとワトソンがなんと19世紀のビクトリア時代に甦ります。え!?ビクトリア時代!?ホームズとワトソンが?
って、それは普通なのでは?

いしのはな?

「石の花」の撮影に使った石でできた花、というのは嘘で、出来合いの花に胡粉をむらに塗って油彩でむらに着色しました。

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ハムレットを探して

シェイクスピアの話が続きますが、今年は生誕450年、あちこちでいろんなイベントが催されているようです。もちろん本国のイギリスでも。
シェイクスピアはどちらかというと、「十二夜」とか「冬物語」のような喜劇に分類されているものが好きですが、映画化になっている数は「ハムレット」が断トツで多いだろうとタカをくくっていたら、なんと記録されているだけで「ロミオとジュリエット」が50作以上、「ハムレット」はわずか40作ほどでした。自主制作のものを入れたら、とんでもない数字になることでしょう。
それにしても、この数の多さはなにごとかと言いますと、「ロミオとジュリエット」はバレエ作品をそのまま映画にしたものもけっこうあったみたいで、実際に現在も観ることができるのはそんなにはないようです。
ということで、「ハムレット」です。無理やり感が漂っていますが、いいのです。
「ハムレット」の映画で一番有名なのは1948年のローレンス・オリヴィエの作品らしいです。
ただし、上演時間が155分ということもあり、かなり省略されています。
ローゼンクランツもギルデンスターンも、もちろんフォーティンブラスも出てきません。だから、ローゼンクランツとギルデンスターンは死にません。フォーティンブラスは父親の名前(息子と同名)が台詞の中に登場するのみ。
基本的に、フォーティンブラスは舞台上に登場する場面は少ないので、いてもいなくても大筋に変わりはないのかもしれません。おバカですし。でも、なぜかハムレットから次のデンマーク王に指名されていますし、ある意味、謎が多いです。
で、忠実に再現してしまったのが1996年、ケネス・ブラナーの「ハムレット」
忠実に再現しすぎた上、舞台だと登場しない頭蓋骨の主とか、その他余計なシーンがあって、242分という時間がとても長く感じます。
ハムレット映画の中でもっとも評価が高いのは実は1964年のソヴィエト映画だったりします。
上演時間は144分。いきなり馬で駆けるシーンから始まって、必ずしも原作通りというわけではないのですが、映像として見せることに関してはかなりこだわっていて、評価が高いのもうなずけます。
そして、オフィーリアが人形のようにひたすら美しいのです。
あの有名な生きるの死ぬのというセリフ、この映画ではパステルナークの訳を採用しているのでロシア語では“Быть или не быть, вот в чем вопрос.”ですが、波の打ち寄せる岸壁みたいなところで出てきます。たぶん、心象を表現しているのでしょう。
日本でもDVDが発売になっているそうなので、「ハムレットはやっぱオリヴィエよねー」と思っている人はぜひ観てみるといいと思います。
ホレイシオ萌えの人には物足りないかも。
それにしても、イギリス版をしのぐとまで言われた作品を作っておきながら、21世紀版「ハムレット」を作ってしまうロシアってなんなんですか。
ちなみに、それは2009年の作品で、ロシア語のタイトルは“Гамлет. XXI век”といいます。
日本ではたぶん未公開。
ハムレットとレアティーズの決闘シーンがカー・レースだったり、でも最終的には剣で勝負、結婚披露がクラブ・パーティで、登場人物のゴス・メイクがきつかったりと評価は分かれそうですが、ハムレットのお城がクリミアのヴォロンツォフ宮殿、オフィーリアが身投げするシーンがツバメの巣城、とても綺麗な場所でロケをしているので、もっとロシアとウクライナは仲良くすればいいのにと思います。
衛兵の装備が日本の戦国時代の雑兵にしか見えないし、音楽にロシアのロック・バンドTOKiOを採用したり、もしかして日本を意識してる?ってことはないでしょうけれど、2000年のイーサン・ホーク主演の現代版「ハムレット」に比べると、ちゃんと「ハムレット」です。
主人公よりも亡霊や劇中劇の主役の人が無駄にかっこいいのですが、本来シェイクスピアの原作にはあまり出番のない人物が不気味な役割をしているのが他のハムレット映画と大きく違うところです。
そういえば、メル・ギブソン主演の「ハムレット」まだ見ていませんでした。
上演時間は130分ですか。
4時間は長いけど、「ハムレット」には好きなシーンがたくさんあるので3時間くらいはやってほしいと思う反面、主役の登場場面が多いので、映画の場合は主役の人がヴィジュアル的に自分の好みでないと観ててキツいものはあります。
2003年のニナガワ演出とジョナサン・ケント演出の舞台、どちらも3時間くらいでしたけど、来年、蜷川幸雄さんの時のハムレットとジョナサン・ケントの時のホレイシオという組み合わせで上演するそうです。
ホレイシオは学者肌でおとなしそうで、というイメージを横田さんのホレイシオで見事に払拭されてしまいましたけど、来年の藤原ハムレットとの組み合わせではどうなるのでしょうか。

ろいやるこぺんはーげん

ハムレットと言えばデンマーク、デンマークと言えばコペンハーゲン。
一度だけロイヤルコペンハーゲンの本店に行ったことがあります。
そういえば、どうしてハムレットが好きなのか思い出しました。
ヴァイキングが好きだから、でした。

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1582年のカンファレンス

超高速が流行りなのか、大河ドラマの主要シーンがものすごい勢いで進むので、日本史に疎い人間にはもうなにがなんだかわからないので、三谷幸喜監督の「清州会議」を借りて見ることにしました。
この監督の映画は失礼ながら今まであまり面白いと思ったことはないのですが、面白いという人は多いらしいので、きっと面白いのだと思います。(あくまで映画の話であって、演劇やドラマ作品は別です)
「清州会議」は歴史上のできごとを扱っているだけに、着地点がどうなるのかと思いながら見ていたら、なんだか無難にまとまっていて、その後の歴史を知っているから切なかったですが、それが狙いだったのかどうかもわかりにくくて、出ている役者さんが好きな方にはいいのかも。笑えるシーンもありました。
ところで、日本国内で本能寺の変や山崎の合戦、清州会議の行われたこの1582年に海外ではどうなっていたかというと。
お隣の国ロシアではイェルマークがシベリアのシビル・ハン国を攻略しました。(どこだよ、それ)その時の出資者がかのストロガノフです。
ビーフ・ストロガノフで有名なあのストロガノフさんですね。

ストロガノフ邸

サンクト・ペテルブルクのストロガノフさんち。(2012年10月撮影)

一説によると、イェルマークさんもビーフ・ストロガノフをごちそうになっているとか。
真偽のほどはともかくとして、本能寺で信長が討たれたこの時代にビーフ・ストロガノフが存在したのは確かのようです。
ただ、1584年にイワン雷帝が死去するとロシアは混乱の時代を迎えるので、混乱に乗じて秀吉が朝鮮ではなくロシアに攻め込んでいれば北方領土のみならず、今頃はロシアの半分くらいが日本の領土だったかも。
という冗談はさておき、この頃フェリペ2世の統治するスペインは最盛期を迎え、日の沈まない帝国とまで言われていたのであります。
が、この6年後にアルマダの海戦で無敵艦隊が英国に敗れ、衰退への道を歩むことになるのです。
一方、すてきなかんたい、じゃなくて、むてきなかんたいを打ち破った英国もあまり明るいとは言えない未来が待っているよう。
時の国王はエリザベス1世ですが、スコットランドの女王にたびたび命を狙われるわ、かのレスター伯とは修羅場るわ、無敵艦隊に勝ったと思ったら国がどんどん貧乏になるしで、でも、その不安定な時代にシェイクスピアとか出てきているのであなどれません。
さて、フランスに目を移すと、1562年から1598まで続いたユグノー戦争が一時休止中なのですが、1584年に国王の弟アンジュー公フランソワか死去するとまた泥沼に突入。
その国王アンリ3世も1589年に暗殺されてしまいます。フランス王としての在位期間は約15年。
その前のシャルル9世が在位期間14年、さらにその前のフランソワ2世の在位期間はわずか1年。
50年近く英国に君臨したエリザベス1世やスペインのフェリペ2世とはえらい違いです。
ちなみに、このフランソワ2世の奥方がエリザベス1世に処刑されたスコットランド女王メアリー・スチュワートです。
でもって、フランソワ2世、シャルル9世、アンリ3世、アンジュー公フランソワのママがカトリーヌ・ド・メディシスなのであります。
もちろん、イタリアの名門、メディチ家の血筋です。
ヨーロッパは国単位で入り乱れるので本当に訳がわかりません。
でもって、カトリーヌ・ド・メディシスさんはどんなことをした人かというと、アイスクリームやマカロンをフランスに持ち込んだ人です。というのは事実ですが、夫アンリ2世の死後、真に政治の実権を握っていたのもこの人です。
というわけで、日本では本能寺が変だったり清須で会議だったりした時代のヨーロッパがどんなだったかおわかりいただけたでしょうか。
ビーフ・ストロガノフやアイス食べられていてことだけはわかった?
それでいいと思います。

それはそうと、三谷氏の脚本で「オリエント急行の殺人」をテレビでやるらしいのですが、有名な原作なので犯人役が誰なのか気になります。でも、三谷氏で列車物だと、「諸君!ミサイルだ」のオチになるのではないかと心配。
それより、森博嗣氏のSMシリーズがドラマ化ってマジですかー?
なにげに周囲の森ファン率が高くて、どうやら私のせいらしいのですが。
しかし、配役。ヒロインはどうせ誰がやっても絶対に文句は出るので寧ろ誰がやっても一緒ですが、主人公は年齢さえクリアできればかなり許容範囲は広め、と思っていたら、肝心の年齢をクリアできていないんですね、そうですか。
初回は「冷たい密室と博士たち」らしいので喜多先生が登場するのでしょうけれど、期待してはいけないのでしょう。
予告を見る限りでは、「笑わない数学者」が入っていないのですが、セット作るのが無理なのかな。
実写だとどんな感じなのか見てみたいのに。要するに、あれが動くところが見たいのです。

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そっくりさん

最近、書評で気になった本があって、たまたまBSでその本を映画化したのを放映していたので、録画しておいたのを時間ができたのでやっと観ました。
原作は2007年発行の重松清さんの小説「青い鳥」で、映画化されたのは2008年、主演は阿部寛さんです。
要約すると、学校を舞台にしたいじめを巡る物語が淡々と描いていて、ちょっと未消化な感じがしなくもないのですが、たぶん、それも計算して余韻が残るようにしたのではないかと思います。
それより、主演の阿部寛さんが何かに似てる気がして、観終わってから思い出しました。
ウサビッチに出てくるコマネチにそっくりなんです!
ぎゃあ、ごめんなさい!でも、ほんとにそっくりなんですよ、ヒゲの剃り跡の濃いとことかパッチリした目とか。
他の役で阿部さんを見ても、コマネチに似てると思ったことないんですけど。
ちなみに、コマネチとはウサビッチに出てくるオカマのヒヨコです。
気になる人は“ウサビッチ”“コマネチ”で検索してみてください。

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マリア

さて、一昨日はクリスマスだったわけですが、12月25日がキリストの生まれた日ではないことは今や常識になっているようです。
では、キリストが生まれたのはいつか、というのは専門家に任せておいて、映画の話です。
2006年のこの映画のタイトルは日本では「マリア」、原題は「The Nativity Story」で、まさにキリスト誕生の物語です。
とはいえ、宗教物の堅苦しさはなく、夢物語でもなく、ベツレヘムに向かうマリアとヨセフの姿は実際にこうだったのではないかというくらいリアルでした。
親が勝手に決めた婚約者のヨセフに最初戸惑っていたマリアが次第に信頼を寄せていく過程が丁寧に描かれています。
マリアのおなかにいる子供の父親になることを受け入れてからのヨセフのいい人っぷりも半端ないです。
そして、ラスト近くでキリストの誕生を知って羊飼いたちが集まってくるシーンがすごくよかったです。
東方の博士たちも人間臭くてユーモラスで最高でした。

ジオラマ

キリスト誕生のジオラマです。
ノヴォデヴィチ修道院にて、今年10月に撮影。
そういえば、ロシア正教ではクリスマスは1月7日でしたね。

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続・太陽に灼かれて

1994年にカンヌ国際映画祭グランプリとアカデミー外国語映画賞を受賞したニキータ・ミハルコフ監督の映画「太陽に灼かれて」の続編を借りてきました。
「戦火のナージャ」という非常に残念な邦題をつけられてしまったため、「太陽に~」の続編と気づかず、観ていない人もいると思います。逆に、前作があることを知らずに観てしまい、意味不明だと言っている人もいるようです。前作から16年たっての続編ですから。
そして、あまりにも残念な邦題のおかげで観る気をなくしている人もいるのでしょう。
出演しているのは前作に引き続き、ニキータ・ミハルコフ(監督兼任)、オレグ・メンシコフ、ナージャ・ミハルコワ(ミハルコフ監督の末娘)
三部作の第二部なので、唐突に終わる感は否めませんが、やはりすごい映画だと感じました。
全体的に戦争の愚かさを描いているのですが、兵士など登場人物のひとりひとりを人間として描いていて、胸を打つシーンがたくさんありました。
凄惨な戦闘の場面だけでなく、ところどころにユーモアやほっとできる場面があるのですが、却ってそれが戦争の悲惨さを際立たせています。
オレグ・メンシコフ演じるドミトリーの不気味さが前作より薄れてしまっている気がするのは16年の歳月のせいなのでしょうか。
メンシコフは「シベリアの理髪師」や「イースト/ウエスト」など、インテリの役が多いようですが、「コーカサスの虜」で演じた真逆の役が文句なくよかったです。

ところで、この「インテリ」という言葉ですが、語源はロシア語です。
「イクラ」がロシア語であることを知っている人は多いと思いますが、「セイウチ」もロシア語です。
覚えておくと、何かに使えるかも。

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第7番

すすめられて借りたDVDは、ターセム監督の「落下の王国」です。
冒頭からいきなりベートーヴェンの交響曲第7番第2楽章が流れて、それだけで無条件に感動できます。
ベートーヴェンの第7はおそらく第1楽章の方が有名だと思いますが、やはり第2楽章は鳥肌がたつほどすごいです。
しつこいまでに緻密に計算して曲を構築していくベートーヴェンならではと思える一曲です。
映画の方はどうだったのかというと、ストーリーはありきたりだけど、映像がきれいでした。
身近な人々が架空の物語に登場するという手法もさして珍しいものではありませんが、あの人がこの役で出てきている、この人がこんなところに、というワクワク感があって、楽しめました。
衣装も石岡瑛子さんという有名な方のデザインだそうです。エキゾチックで、物語に合っていました。
脈絡なく世界中の遺跡が次々と出てきて、それがよかったです。
映画館の大きなスクリーンで観たら、本当に素晴らしいだろうなと思いました。
 
 

フォロー・ミー

すすめられた映画を借りに久々にビデオショップに行ったら、かなり昔のだけど大好きな映画の「フォロー・ミー」がDVDになっているのを発見しました。
テレビで放映されていた時に初めて見たのですが、今まで商品化されたことが一度もなくて、とある映画祭でリバイバルヒットしたことで世界初のソフト化が実現したそうです。
物語の内容は、ひとことで言ってしまえば「迷子の大人たち」の話で、登場人物三人の視点が変わっていく構成や、ロンドンの街を舞台に追いつ追われつするシーンが秀逸です。特にハンプトン・コートの庭の迷路。
ラストもすごくおしゃれ。
何度観ても飽きないし、見るたびに新しい発見があります。
ビデオ化されてないとは言え、テレビでは何度か放映されていたので、アナログ(民放)の時とデジタル(国営放送)の時と両方録画しました。
両方とも字幕ですが、アナログの時の方がセリフが自然でよかったような気がします。
中盤はセリフなしのシーンが多かったにもかかわらず、字幕が違うと雰囲気ががらっと変わるものだと思います。
今回DVD化されたのは最新HDマスターで映像がきれいだということですが、なにより字幕がどうなのか気になります。