晴れた日にカメラに遊ばれる

久しぶりに晴れた日曜日、以前撮ったくるみ割り少女とネズミ王子の写真が納得いかないのもあって、あらためて写真を撮りました。
いつものことながら、手際が悪く、箱から人形を取り出して、組み立てて服を着せて、いざ撮影と思ったらデジカメの電池切れ。
充電した後、再度撮影に挑むも、SDカードの容量が足りません、ですと。
服を着せたりするのに時間がかかるのはわかっていたのですから、その前にカメラを確認しておくべきでした。次からは、気をつけます。・・・覚えていれば。
相変わらず、写真の腕は向上しませんが、続けていけばうまくなれる!と、いいなあ。

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ネズミ王子は同じような画像ばかりなのですが、角度によって表情が変わるよねー、と思っているのは作った本人だけでしょうか。
 
 

現実には存在しない鳥たち2

以前、国境を超えた親戚っぽいお三方、火の鳥さんと鳳凰さんとフェニックスさんのことを書いたのですが、今回はまた別の親戚っぽい鳥たち、セイレーン、迦陵頻伽(カリョウビンカ)、ガマユーンのことを書いてみます。
この3人(というか3匹というか、3羽というか)の共通点は頭が人間の女性で、体が鳥ということです。
セイレーンと迦陵頻伽はともに美しい声で知られていますが、迦陵頻伽が仏教で法を説くありがたい鳥なのに比べ、セイレーンは船人をまどわせ海に引きずり込む恐ろしい鳥とされています。
ギリシア神話にはセイレーンのほかにハルピュイアという人面鳥も登場するのですが、いまいち違いがわかりません。ハルピュイアはギャアギャアうるさい猛禽類のイメージ?
そして、迦陵頻伽はというと、音の感じからなんとなくアカショウビンとごっちゃになります。「か」と「ょう」と「びん」くらいしか一致しないのですが。もともとはインドの伝説のカラビンカから来ているらしいのですが、音の響きからサラマンダーを連想してしまい、ついでにサラマンダーとマンドラゴラがごっちゃにになり、いくら迦陵頻伽が美しい声で仏法を唱えてくれても、いんこの耳に念仏とはこのことなのだなあと。
そして最後に登場するのがガマユーン。

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画像は2012年モスクワ人形博覧会に出品されていたものです。ロシアの画家ヴァスネツォフの描いたガマユーンも有名。
これは「予言の鳥」とも呼ばれていて、不吉な予言を繰り返すのですが、人類の敵ではなくて、むしろその逆。イメージとしてはなんとなくトロイの滅亡を予言し続けるカッサンドラと重なるものがあります。

それ以外で頭が人間で体が鳥というと、インド神話にガルダという鳥がいます。このガルダが仏教に取り入れられ迦楼羅になるのですが、その時はなぜか頭が鳥で体が人間になっています。さらに日本にやってきて烏天狗になったという説も。
エジプトに渡ると鳥頭・・・失礼、ハヤブサの頭をした神様、ホルスがいたり、どうして昔から人と鳥をきっつけたがるのでしょうか。
イカロスのように空を飛びたいからなのか。
でも、頭が鳥で体が人間では飛べないでしょうに。
烏天狗は飛びそうではありますね。
 
 

大エルミタージュ美術館展で見たいもの勝手にランキング

エルミタージュの中の人たちがずいぶんとはしゃいでいるのですが、アメリカ系の大手旅行クチコミサイトで美術館ランキングでヨーロッパ第1位に輝いたそうです。
そのエルミタージュ美術館展が来年3月に六本木で開催されるようなのですが、タイトルが『大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち』で、やってくるのはティツィアーノ、レンブラント、ルーベンスなどの絵画85点ということです。
大エルミタージュ展というのは過去にも何度かやっていて、来るのはきまって絵画ばかり。
たまにはパビリオンの間をドーンとまるごと持ってきて、孔雀の時計を展示するくらいのことをやってほしいと思います。

ちなみに、2012年に行ってきた時のパビリオンの間がこちら。

パビリオンの間

そして孔雀の時計。

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YouTubeで動いているのを見つけました。



孔雀の時計を展示するなら、動かす人も一緒に連れてきてほしいですが、まず実現不可能でしょうね。
他に見たいものと言えば、やはり大使の階段。

大使の階段

人が誰も写っていない奇跡の一枚です。
来た人が必ずここで写真を撮りたいというほどの場所なので、日本に持ってくることは無理でしょう。大きいし。
ラファエロの回廊もレプリカでいいので、ぜひ再現してほしいです。

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廊下

なんといっても、エルミタージュは建物自体がすごいのですが、美術館にするために建てられたものではないので、美術品を鑑賞する環境としてはどうなの、という感じはしますが、見事なインテリアや調度品に囲まれて絵や彫刻を見るというのは日本の企画展では味わえないと思います。
ただ、展示されている数が多すぎて、展示されていない数も合わせると、およそ300万点、展示室全て歩くと20Kmになるというので、全部見るのは無理。
ちなみに、レンブラントの代表作「放蕩息子の帰還」はこんな感じで展示されています。

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でも、レンブラントと言えば、この作品も好きです。

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光が変な具合に移りこんでしまいましたが、「イサクの犠牲」です。来るかなあ。
あと、これも好きな人が多いですね。

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こちらも変なものが写り込んでいますが、気にしないでください。
他に有名なのは「ダナエ」で、ティツィアーノにも「ダナエ」があるのですが、エルミタージュ美術館では一緒の場所に展示されることはないので、並べて展示されてたりすると面白いのだけれど。

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レンブラントの「ダナエ」

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ティツィアーノの「ダナエ」
なんだかんだ言っても、実は「大エルミタージュ展」、心待ちにしていたり。

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ルーベンスは窓からの照り返しが強かったので、違う場所で見られるとやはり嬉しいです。
上は、「ペルセウスとアンドロメダ」
 
 

十二夜×5で六十夜

しばらく人形の記事を書いていませんが、一応作っています。ダビデ君で遊んでばかりいるわけではありません。

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あっ、こ・・・これは!
イケメンだから、馬が似合いますこと。

それはともかく、今作っている人形たちがシェイクスピアの戯曲をモチーフにしていることは以前書きましたが、あらためて読んでみました。

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今のところ、小津次郎氏、小田島雄志氏、河合祥一郎氏、安西徹雄氏、松岡和子氏、それぞれの訳による「十二夜」を読んだのですが、当然ながら訳す人によって違います。
もともとが古い英語で書かれているし、言葉遊びも多いので、どんなふうに日本語に置き換えるかはそれぞれの腕の見せ所、といったところでしょう。
戯曲なので、演出家や演じる人によっても違う作品になると思います。
あと、福田恒存氏の訳も出ているはずですし、やはり坪内逍遥さんも押さえておかないと。
新潮文庫のシェイクスピアは表紙の絵がかっこいいのですが、「十二夜」は出ていないようです。
シェイクスピアに混じってクリスティーがあるのは、「十二夜」に出てくる歌の中に「杉の柩」という言葉が出てくるからです。
ちなみに原題は「Sad Cypress(悲しき糸杉)」で、松岡和子氏の解説によると、糸杉は死と再生を意味しているそうです。
ついでにいうと、サイプレスはキプロスの語源になったとも言われていて、キプロスといえば、あのピグマリオンが治めていた島です。
 
 

8月の残像2 ─木々との対話・古代ギリシャ展─

そして上野に二つの展示を見に行きました。

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まずは東京都美術館の「木々との対話」
ボールを拡大しても無駄ですよ。そこに私は映っていません。
舟越桂さんの作品以外は撮影可ということで、しつかり目に焼き付けつつ、でも全てを記憶するのは無理なので写真をたくさん撮らせてもらいました。

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はっきり言って、美術鑑賞に必要なのは好きか嫌いかだけでいいと思うんですよね。
で、好きだと思える作品を見ることができるのはとても幸せなことだと思います。
ということで、とても幸せな時間を過ごすことができました。

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作品には実に繊細な色付けがされています。
それが木であることの邪魔にはなっていません。

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うらやましい細い脚。

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魅惑的な後ろ姿。
リアルではないのだけど、どこかリアル。
作者はきっとアニメ世代ど真ん中なのだろうなと勝手に考えてしまいました。
違っていたら申し訳ないです。

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この手の作品は面白いとは思うものの、よくわからないので、ライティングがかっこいいなとしきりと光源を探していました。
もちろん作品自体がかっこいいから、すごくマッチしているのだと思います。

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ごめんなさい、こちらもすごいとは思うのですが、よくわかりませんでした。
ダイナミックなのだけど、細かい木片を無数に組んでいたりと、すごい作品です。

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ここに展示されているということは、そう、木でできたバラです。

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見過ごしてしまいそうな天井近くに百合の花が。

画像にはありませんが、舟越さんの作品はわざと視線を外して作られていると聞いたことがあります。
そして、やはり静かで深いです。
帰りにもう一度土屋仁応さんの動物を見に行って(だから時間が足りなくなったのか)、次の会場へ。

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マイナスイオンを浴びながら向かうのは国立博物館。

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「古代ギリシャ 時空を超えた旅」
はっきり言って、甘く考えていました。とんでもない展示品の数々。石器時代からローマ時代までの作品を集めた、これまでにない規模の展覧会だそうです。
本家ギリシャの博物館はどうなっちゃったの、といささか不安になりました。でも、見ておいて本当によかったです。
教科書で見たことがあるあんなのとか、歴史の本で見たことのあるこんなのとか、たぶんどこかで見た覚えのあるそんなのとか、これぞギリシャ、というものから、へーそうだったんだ、これがギリシャか、というものまで盛りだくさん。
ありきたりですが、オリンポスの神々を象った彫刻群は圧巻。
武器をミニチュアにしてアクセサリーにしたものや、家庭に置けるように小型に作った神の像とかもあって、古代ギリシャが急に身近に思えました。
そんなこんなで、来た時はまだ明るかったのに。

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帰りは真っ暗になっていました。

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蝙蝠も飛んでいました。さすがは上野。

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ということで、今回も西洋美術館は外から眺めただけでした。

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パスポートも買ったし、まだまだ遊びつくすぞ、上野。

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あ、「驚きの明治工藝展」、7日からだー。
 
 

8月の残像1 ─ブレイク前夜展・魔法の美術館─

今年も残すところ4か月を切ってしましました。
ということで、8月に見に行った展覧会をまとめてみました。

まずは、表参道のスパイラルガーデンで開催されていた「ブレイク前夜展」です。

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スパイラルした空間を使った心憎いまでの演出です。

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これらの想像上の生き物は、もしかしたら本当に存在するのでは?と思えるような完璧なフォルムはもちろんのこと、箱に貼られたラベルや名前のつけ方、それと、全体に少し古びさせているようなところなど全てにこだわっています。
夜の理科室で見たら、悲鳴をあげてしまうかも。

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上の3つの画像は同じ作品を撮ったものですが、見る角度によって変わるのがおもしろかったです。

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透明骨格標本。色がとても綺麗でした。ただ綺麗というだけではなく、ちょっと怖いというか不思議というか、とにかく綺麗でした。

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海外でも人気の日本の根付を独自の世界観で製作されています。
この竜の根付、ひっくり返すと。

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なんと、そこには乙女の像が。

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遠くから見ると幾何学的な美しい絵ですが、針金を使ったアートです。
近くに寄ってみましょう。

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さらに近づくと。

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手間と労力と使った針金の長さを考えると気が遠くなります。

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全てを紹介しきれないのが残念ですが、他の作品もよかったです。

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行った日はちがいますが、こちらは損保ジャパン日本興亜美術館の「魔法の美術館/光と影のイリュージョン」

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前にどこかで見たような展示、という印象でしたが、綺麗で不思議なものを何も考えずに綺麗だなと見るにはいいと思いました。
夏休みだし、子供が多かったです。
この美術館は東郷青児記念館なので、出口付近にあった東郷青児の絵を見て、やはりいいなと思いました。
うっかりポストカード買ってしまいました。

8月の残像2に続く。