黒く塗れ

今週土曜日にドラマ「カラマーゾフの兄弟」の2回目が放送されます。
一回目は原作ファンから見ても納得のいく出来に仕上がっていたのではないかと思います。
原作と一字一句違っても嫌だとか、当時のロシアにはカレーやスパゲティやオムライスはなかった!という人は見ない方がいいですけれど。
日本を舞台にしたことで設定の変更はありましたが、登場人物の性格や人間関係はきちんと踏襲していました。
脚本、演出共によかったです。
次男役が力みすぎている感じがなくもありませんけれど。
三兄弟の中でも人気のある役なので、力が入ってしまうのは仕方ないでしょうね。
父親役の吉田鋼太郎さんはまさに本領発揮という感じで、さすがです。
そして、「大審問官」に関しては宗教的な要素が多いので削除されてしまうかもと思っていましたが、あからさまに伏線張っているところを見ると、形を変えて描くみたいですね。
さて、「カラマーゾフ」の「カラ」と「カラス」の「カラ」の共通点がわかりますか?
どちらも「黒」を意味する「カーラ」から来ているんですね。
「カラマーゾフ」が「黒塗りの」という言葉を意味するという解釈は今のところ定説になっています。
江川卓氏の「謎とき『カラマーゾフの兄弟』」にもかなり詳しく書かれているので、興味がある方はそちらをどうぞ。
ちなみに、ドラマのテーマ曲に使われているのが、「黒く塗れ」
心憎いです。

それはともかく、ドラマでは日本が舞台になっているので、登場人物の名前も日本名になっています。
ロシア文学は登場人物の名前がややこしいので苦手という人には嬉しいですね。
上で書いた理由から、「カラマーゾフ」は「黒澤」に置き換えられています。
以下、原作とドラマの比較です。
ドミートリー(ミーチャ)→満
イワン→勲(なんで「巌」じゃないの?)
アレクセイ(アリョーシャ)→涼
ヒョードル→文蔵
スメルジャコフ→末松進
カチェリーナ→加奈子
グルーシェンカ→久留美
イリューシャ・スネギリョフ→杉山一郎
ゾシマ長老→園田志朗
特に秀逸だと思ったのは、グリゴーリー→小栗晃一です。
ね、これならわかりやすいでしょう。

補記
「カラマーゾフ」はロシア語で「黒塗り」と言う意味だと書かれているブログやサイトをたまに見かけますが、カラ=黒とするのはロシア語ではありません。

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