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冬が来る前に

トペリウスの「星のひとみ」はフィンランドのお話なので、コートも作りました。

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このあと、みつあみを紐で結びました。

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前に博物ふぇすてぃばるで購入したミニサイズの星座早見盤を持たせています。

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トペリウスの童話では「夏至の夜」が一番好きなので、いつか作りたいです。
 
 

セバスチャンとヴァイオラ

來をれ、最期(いまは)よ、來をるなら、來をれ、
杉の柩に埋めてくりゃれ。
絶えよ、此息、絶えるなら、絶えろ、
むごいあの兒に殺されまする。
──シェイクスピア「十二夜」より 坪内逍遥・訳

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「十二夜」はシェイクスピアの作品の中では喜劇に分類されますが、常に死の影が付きまとっています。
同じ日に生まれ、いつも一緒にいた双子の兄と妹が船の難破で離ればなれになります。
互いに相手が死んだと思い込み、妹は兄になりかわろうとし、男装します。兄は妹を救えなかった自責の念に追い立てられます。
その象徴として、妹には兄と同じ顔をした面を、兄には髑髏の面を作りました。

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双子の取り違え物としては、同じくシェイクスピアの「間違いの喜劇」が有名ですが、「十二夜」では妹が男装しているため、さらに話がややこしく、あぶなくなっています。
妹ヴァイオラはひそかにオーシノーを慕うのですが、男装してシザーリオと名乗っているので、二人の関係は男同士に見えるし、オーシノーが恋するオリヴィアがシザーリオに一目惚れ、でも本当は女同士。
果たしてヴァイオラとセバスチャンは無事に再会することができるのでしょうか。

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最近では双子の兄と妹を一人二役で演じることも多いようで、野田版では大地真央が、蜷川版では尾上菊之助が演じていました。

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お面の裏にはちりめんを貼っているので装着することも可能です。
 
 

なぜかドラゴン

ブログがすっかりおろそかになっているので、今作っているドラゴンの軌跡を記したいと思います。

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どうしてドラゴンを作ろうと思ったのか、きっかけは忘れてしまいましたが、最初はこんな感じです。

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せっかくなので、もう一匹くらい作りたい。

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急きょ、眠り目に。

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朝のドラゴン。略して「朝ドラ」

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あひるとドラゴン。略して「ひるドラ」

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現在、おうごんのドラゴン。略して「ごんどら」
金色は下地なので、まだまだ変化します。
 
 

晴れた日にカメラに遊ばれる

久しぶりに晴れた日曜日、以前撮ったくるみ割り少女とネズミ王子の写真が納得いかないのもあって、あらためて写真を撮りました。
いつものことながら、手際が悪く、箱から人形を取り出して、組み立てて服を着せて、いざ撮影と思ったらデジカメの電池切れ。
充電した後、再度撮影に挑むも、SDカードの容量が足りません、ですと。
服を着せたりするのに時間がかかるのはわかっていたのですから、その前にカメラを確認しておくべきでした。次からは、気をつけます。・・・覚えていれば。
相変わらず、写真の腕は向上しませんが、続けていけばうまくなれる!と、いいなあ。

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ネズミ王子は同じような画像ばかりなのですが、角度によって表情が変わるよねー、と思っているのは作った本人だけでしょうか。
 
 

じょーじあ

最近、少しだけグルジアに関して感度がよくなっていたのか、グルジアとかトビリシとなどの文字がいつもより目につくようになった気がします。
トビリシに青い変なホテルができたこととか白いライオンが生まれたこととか、なんちゃってハチャプリの作り方、などなど。
ハチャプリは作り方を見ただけで、実際にはまだ作っていませんが、作ってみたいとは思っています。
グルジアをジョージアと表記するようになってけっこう経ちますが、いずれ完全にジョージアに移行してしまったら、検索が面倒になる気しかしません。
例えばグルジアのコーヒー事情を知りたいのに、「ジョージア」「コーヒー」で検索したらいろいろ違うものがひっかかってきそう。
どうせなら、サカルトヴェロにしてしまえばよかったのに。

そんなわけで、チョハ(ロシア語ではチェルケスカ)風衣装をを着たネズミ王子とくるみ割り少女。

くるみ割り少女とネズミ王子

くるみ割り

くるみ割り少女
 
 

くるみ割り少女とネズミの王子様

Щелкунчика и Мышиный принц

ふたり

物語の中では敵同士のふたり。でも、幕が降りたら仲良し・・・なのかも。

王子

王子の衣装はグルジアの民族衣装を元にしています。

くるみ2

くるみ割り少女。でも、クルミは割りません。戦利品のネズミを振り回しています。

くるみ3

びんはぐるま

腰に下げているのは歯車の瓶詰。

おうじ2

頭にネズミがいるのに嬉しそうです。

つるぎ

王子の装備。剣とベルトです。
 
 

孔雀石

引き続き、吉田先生に撮ってもらった「石の花」です。

教室にて

バジョーフの「石の花」を読んだのはずいぶん前なので、内容はうろ覚えですが、女性の登場人物はふたり、銅山の女王と村娘のカーチャです。
その当時、銅山と孔雀石の関係について、特に不思議には思っていなかったのですが、ウィキペディアに孔雀石は胴の二次鉱物であるという記述があって、それならあの緑色も納得です。
ちなみに、下の画像の緑色のところが孔雀石です。

はしら

これは何かと言いますと、聖イサク寺院の内部の柱の根元の部分です。
こちらが聖イサク寺院の中。左に写っている青い柱はラピスラズリです。
ラピスを柱に使おうなんて、いったい何を考えているのでしょう。

寺院にて

こちらはエルミタージュにある孔雀石の花瓶です。

花瓶

大きいです。そして、たぶん重いです。持ったことがないので断言できませんが。そして、おそろしいことに、こんなのがあちらこちらにあります。
安心してください、小さいものもありますよ。

くじゃくいし

孔雀石の石言葉は危険な愛情、だそうです。

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ロシアの民族衣装と木目込み人形

昨日は人形教室の日、吉田先生に完成したばかりの「石の花」の写真を撮ってもらいました。

撮ってもらったよ

撮ってもらったよ

カメラと撮る人が違うだけで、どうしてこうも違うのか。

「石の花」はロシアの民話を元にしているので、誤った先入観で味付けしていますが、多少はロシアの民族衣装のティストを取り入れているつもりです。
ロシアの民族衣装と言えばまず頭に浮かぶのは、女性ならサラファンとプラトークというマトリョーシカ・スタイル、男性ならルバシカに長靴、頭には毛皮の帽子というコサック・スタイルだと思うのですが、一説によるとロシアには300以上の民族がいるそうで、民族衣装の種類も実に様々。
というわけで、今回はその300以上あるという民族の衣装をすべて紹介…するのはとても無理。
なので、数年前にモスクワで見た作家さんのお人形を紹介します。

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アーラ・ベリャーエワさんの「ワシリーサ」という名のこの人形、кимекомиという手法で作られています。
英語だとkimekomi、そう、木目込み人形です。
日本でも発泡スチロールの球を使ってこんなのを作っている人がいますが(それは私です)、ロシアでも動画で作り方を紹介されたりしています。

毬

日本の伝統芸術が海外で受け継がれているのはなんだか不思議で、嬉しい気がします。

ところで、ロシアの民族衣装を調べていて、旧ソビエトの旧グルジア、現在の国名ジョージアの民族衣装を見つけたのですが、男性のチョハという衣装がめちゃくちゃかっこいいです。さすがはコーカサスの勇猛果敢な民。
ジョージアは国旗もすごく可愛いです。

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Каменный цветок(石の花)

「石の花」はウラル地方の民話で、のちにソビエト初のカラー映画として1946年に公開されました。
また、プロコフィエフによって作曲されたバレエ作品もあります。

この物語に登場する「石」というのは孔雀石のことですが、小学生の時に初めて読んで、その頃は孔雀石というものを知らなかったので、なんとなく大理石とかアラバスタでできた花を想像していました。
もちろん、今は孔雀石がどんなものか知っています。エルミタージュで大きな孔雀石の花瓶やテーブルを見ましたし、イサク寺院の孔雀石の柱もすごかったです。
ですが、小学生の時に読んだ時のイメージで作ってみました。

花子さん

フォークロアっぽくしたかったので、全体的にギャザーは少なめです。
「石」がテーマなので、色調も抑えています。

石野花子

花子3

関係ないことですが、プロコフィエフには「ロメオとジュリエット」という有名な作品があって、中でも「モンタギューとキャピュレット」という曲は癖になります。

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春は弥生

今日から3月。
2月があっというまだと思ったら、なんと29日しかなかったのですね。30日と31日を返せ!
でもまあ、去年よりは1日多いので、来年はさらに1日増える、はずはないのですが、3月と言えば行事が目白押し。
ひなまつりに始まって、ホワイトデーや国際女性デー、卒業式に卒園式、梅を見に行く人もいるでしょうし。
その合間を縫って、上野松坂屋で9日から始まる創作人形展に来ていただけるとうれしいです。
(国際女性デーは日本ではあまりなじみがないようですが、私のロシア語の先生はご主人がロシア人なので、この日は盛大にお祝いしてもらっていたようです)

上野松坂屋に出展する人形の写真を撮りました。

さくらいろとみずいろ

部屋の中で一番明るい場所で撮ったら日差しが強すぎて、これはこれで面白いかと少し加工してみました。

さくら色とみず色

急遽、場所を変えて取り直したのがこちら。
やはり写真は難しいです。
上野松坂屋には、ドクロ氏と一緒のγも出展します。

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